mako2270’s diary

趣味は声優さんがお話するのを座って聴いたり眺めたりすることです

遠藤ゆりかさんについて知ってること

遠藤ゆりかさんという声優さんがいる。この頃はバンドリのロゼリアだったり、天使の3P!、流行り(?)の温泉むすめといったコンテンツに出ているらしい。アニメを観ている人は名前くらいは知ってる人も多いのかもしれない。特にこの前アニサマに行ったときはロゼリアの歓声がすごかった。

ぼくは前述のコンテンツはどれも観てないし彼女のことはあまり知らないけど、いくつか知ってることはあるので思い出しながら書いてみようと思う。

 

遠藤さんのことを知ったのは4年前くらいだ。当時村川梨衣さんが気になっていたので彼女が出ているニコ生を見ていたら、落ち着いたえらく美人な女の子が目についた。新人声優の遠藤ゆりかさん。なんでも、ソロデビューするらしく作詞作曲はGLAYのHISASHIらしい。そんなことを調べながら1stシングル、モノクロームオーバードライブのリリイベに行った。その日は大雪だったのを覚えてる。それからたまに彼女が出るイベントに行くようになった。

 

ぼくはツイッターでも結構リプを送るようになった。彼女はとても気さくによく反応してくれた。2014年の初めの頃は敬語だったけど数ヶ月が経つとツイッターでオタクと仲良くくだけて話す人になった。本人曰くはじめは猫をかぶってたらしい。でもとても丁寧な人で、初めて一緒した共演者には欠かさずリプするし、イベントの感想を伝えると長い返信をくれることもあった。

 

彼女はアニメジャパンでの姿が印象深い。2日間朝から夕方までポニーキャニオンのブースで司会をしてた。2014年はまだ20歳にもなってないのに、堂々としていながらも丁寧で心配りのある司会姿はちょっと話題になってた気がする。合間には楽しそうに歌を歌って。ぼくは彼女の立ち振る舞いと綺麗なお辞儀が好きで、イベント終わりにそれを見るのが楽しみだった。2015年のAJもそんな姿を同じように見せてくれた。

 

P's Liveのことも書かないといけない。通算5回行われているこのライブイベントで最多の出演を誇るのは竹達彩奈三森すずこ内田真礼、そしてそれに次ぐのが遠藤ゆりか。今ではもちろん当時でもそうそうたる面々に混じったP's Live 01での姿は希望に満ち満ちていた。この4人に日笠陽子を加えた5人だと、彼女が一番落ち着いて見えたのも面白かった。(といってもぼくは最初の2回しかこのライブイベントには行ってないのであんまり書けることはないのだった)

 

彼女が関わったコンテンツの中で、魔法少女オーバーエイジというものがある。彼女だけでなくたくさんの声優さん達が惚れ惚れするような曲をたくさん歌ってる素晴らしい作品だ。この作品で彼女は島津くれは役として"All my bravery"という曲を歌っている。(ちなみにこの作品群でぼくが他に好きな曲は、島津くれな(種田梨沙)の"異世界ノットパンピー"、久坂そらの(飯田里穂)の"ひかりのさきへ"、桐野さくら(洲崎綾)の"from the cage")

魔法少女オーバーエイジ -kawaii songs collection-

魔法少女オーバーエイジ -kawaii songs collection-

 

彼女は歌が好きだ。自分で歌うのはもちろん、たくさん歌を聴いている。特にロックやメタルのような激しい曲が好きで、そんな彼女が待ち望んでいたのが"All my bravery"なことは歌を聴いた瞬間にピンときた。彼女はこの激しい歌でグロウル、いわゆるデスボイスを出すのを聴きどころとしてとても楽しそうに話していた。ぼくは片手で数えるくらいしか聴いたことないけど激しくも楽しそうに歌う姿は何度でも観たいと思った。

 

そういえばアニソンCLUBでHacking to the Gateを歌っているときはとても歌い慣れてそうで楽しそうだった。彼女のあだ名、ゆりしぃはシュタインズ・ゲートのまゆしぃから来ている。全日本アニソングランプリでは現役女子高生なのにやたら場慣れした口調で秋葉原を歩き回りながら、まゆしぃのようにスターダストシェイクハンドをしていた映像なんてのがあったけど、あれってたった5年前のことなのかよと書いている今、愕然としている。

 

ツイッターの彼女の固定ツイートには2ndから3rdシングル"Melody and Flower"の間の2年半のことが書かれている。2014/8から2017/4までの2年半、歌うのが大好きな彼女はとてももどかしかったに違いない。その間にも"はじまりのうた"という限定シングルを出しているし、DJや舞台と精力的に色々なことをやっていた。誤解を恐れずに言えば、回り道かもしれないけど泥臭くも力強く経験を積み重ねてるように見えた。

"Melody and Flower" はみんな大好き俊龍楽曲。後述のライブで"Melody and Flower"から"All my bravery"が続いたときには笑いしか出ないほど楽しかった。彼女は赤、特に暗みがかった紅色が好きで、このCDのジャケットは白が基調ながらアクセントの紅色が生えて、美しい彼女をさらに際立たせててとても好きで、結構何度も見返してる。

そしてカップリングのknight-night. こちらは作詞が遠藤ゆりか。穏やかで優しくて明るくて切ない、彼女のことをすぐに思い浮かべれる歌。

この2曲が揃って、ぼくは正直、これから先の彼女は大丈夫なのだろうと、遠巻きに見ながら思っていた。

Melody and Flower

Melody and Flower

 

今年2017年に彼女を久しぶりに見ようと思った。そして"Melody and Flower"のリリイベ会場まで行ったけど、行けなかった。その数日前に他の声優と何十回と話しながら、結局何年かぶりに彼女と話す勇気は出なかった。

 

彼女は毎年誕生日近くに、はぴゆり☆ないとというイベントをやっていて、ファンが選曲した曲をカラオケでたくさん歌っていた。

でも2017年はそれは無くて、代わりにワンマンライブ「はぴゆり☆1st LIVE」があった。会場は300人も入らないライブハウスだったけど人でいっぱいだった。彼女自身の歌と知ってるキャラソンを織り交ぜて聴きながら、彼女が歌う知らないキャラソンを聴きながら、彼女の3年半の積み重ねが素晴らしいことが歌を聴いてるだけで分かった気がした。本当に熱いライブで、6月ながら真夏のように暑い日だったけど、ライブ会場から出ると真昼間なのに寒気がするほど涼しかったのを覚えてる。

 

ぼくは彼女のことを全然知らないからこのくらいしか書けないけど、ぼくの見ていない、ぼくが忘れているもっとたくさんの色々なことがあったはずだ。

歌うのが好きな彼女が歌うのをやめるのは正直悲しい。でも真面目で聡明で努力家な彼女が選んだことならそれはきっと正しいし、彼女はこれからの人生でそれを正しくするのだろう。

 

今年の6月にライブに行ったときはただ漠然とこれからも毎年たまに気が向いたら遊びに行こうと思ってた。

でもそれがもう叶わないなら考えを改めるべきで、あと半年は短すぎるけどできるだけ彼女の姿を見て、もう少し知ってることを増やしたいと思った。

 

そしてまた何年後でもknight-night.を聴く度にまたこんな風に彼女のことを思い出せればいいなと思った。