さくらのおと
読んだ。
佐倉綾音ファースト写真集『さくらのおと~佐倉綾音フォトブック~』
- 作者: 長野博文,桑島智輝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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佐倉さんは顔が好きだし、特にイベント終わりの言葉がユニークでたまに無性に聞きたくなるので、気が向いたらイベントに行ったりする。写真集はそういえば発売なのかとりあえず買っとくかという気持ちで買ったけどざっと読んだ感想がこれ。
さくらのおとよみました。一枚一枚めくるたびにドキドキしました。どの写真が一番好きかなんて、ちょっと決めれそうにありません。帯に「私の人生の大切なものは、全てこの本の中に」と書いてありましたが正にその通りだと思いました。買ってよかったです。
— まこち (@mako2270) 2018年1月27日
以下ネタバレ。
この写真集は春から冬にかけて、彼女の23歳の姿が収められている。一枚一枚ページをめくるたびにその背景と彼女の姿や表情に心を奪われてしまって、次は何が見えるんだろうってドキドキワクワクしてしまってた。
はじめは京都旅行。(彼女らしくない)ビタミンカラーに身をつつみ、京都に降り立つと、まずはじめに一面の桜景色の中に立つ彼女の姿。彼女が一番好きな景色の中にシンプルなワンピースで立つ姿がとにかく美しい。
着物。旅館に浴衣。寝顔。足湯。うなじ(についてる水滴)。京都散策。古風な街並みに映える赤のコート。普段使いのレンズのおっきな眼鏡。桜と着物。自転車に乗る。ポニーテール。裾を持ち上げる。
春が終わると彼女の胸くらいまであった髪がざっくりと顎くらいまでに切られる美容院での姿。落ちた髪。でも短くなっても分け目は変わらない。中性的な顔立ちだからかっこつけるとかっこいい顔してるなって思う。
Tシャツに短パン、彼女が一番自然体な服。少年っぽい。こんな感じの動く姿をもっと見てみたい。でもおっきなクマのぬいぐるみを抱きかかえてたりして、可愛い。
大胆に両肩が出た服。オフショルガール。短めの髪に光が当たった時の陰影っていいな。帽子。砂浜。表紙の服。薄い、肌色多め。高くて細いヒール。セクシーなようなかっこいいような。
100問100答(これはあとで書く)。相変わらず絵が上手い。
場面変わって旅行は終わり。おうちでの猫さんパジャマ。まるまる。寝転がる。やわらかく白い光の背景に白いパジャマと肌色が映える。くちびる指あて。ほっぺ指あて。でこ出し。歯磨き。でこ出しで頭の上でちょんって結ぶのいいよね。
私物の秋物コート。裾のお芝居ってなに。また眼鏡。眼鏡上げて眉間に手を当ててるの良い(伝われ)。収録現場。笑顔多い。犬。またでこ出し。ピン止め。
地元の公園。ダッフルコート。マフラー。ふわふわ耳当て。ブランコ。鉄棒。笑うと目を瞑って口が開いてる姿、好きかも。
あとは1万字のインタビューとか、矢吹さんとかが描いた春夏秋冬彼女の似顔絵とか、直筆メッセージとか。
声優さんの写真集ってたくさん持ってるけど、率直な感想として一番読んで良かったなと思った。
100問100答で気になったやつ。
Q「好きな天候は?」
"日差し"は苦手なのですが、"お日さま"はとても好きです。
Q「最近泣いたことは?」
家ではよく泣きます。糸が切れるとすぐ泣きます。
Q「女子として大切にしていることは?」
自分を女子とせず、人間とすること。
Q「自分に対する最高の褒め言葉は?」
「好き」。
Q「未来と過去、どちらかに行けるとしたら?」
未来です。ネタバレは全然気にしないので。
Q「仕事で心がけてることは?」
やり取りする相手との共通言語を探る、現場と自分を客観視する、できるだけ何事も等価交換。
Q「仲のいい声優さんは?」
村川梨衣さんとかです。
Q「自分だけの宝物は?」
身の回りの人たちと、自分の中にある知識。
彼女は理屈っぽくて言葉を尽くそうとする人な一方で、村川さんは言葉で説明なんて全然しない感覚の人。そんな二人がずっとずっと仲良しなことはやっぱり結構意外で、でもすごく素敵なことだなって思う。
客観的な言葉で作品や自身の演技を説明できるかって、ぼくはそんなに重要視してなくて、それは極論すれば評価する側がすればいい話。
卒業した二人組のピンクの人が明瞭に言葉で気持ちを伝える一方で黄色の人が全然できない姿を見たって、二人の演技の力の差なんて歴然としていて。
それとほぼ同じようにこの二人の力の差も歴然としている(とぼくは思ってる)。でも彼女は(なんとまだ驚くべきことに)23歳で、まだまだ未来は開けているのだ。ぼくは言葉で説明するのを重要視していないと書いたけど、好きかどうかは別の話で、そういう人はとても好きだ。
だから彼女がこれから先、素晴らしい演者になることをとても楽しみにしているし、言葉を聞くたびになってくれるんじゃないかなって期待してる。(別に今が悪いなんてこともなくて、でもどうせなら誰もに文句を言わせないくらいすごい人、見たいじゃないですか。そういうこと)
最後のメッセージは、うん、あやねるありがとねって思った。
最近考えてたことで、可愛さって何だろうというのがあって。ぼくはそれを理解する上で彼女(特定の人物ではない)の"誇り"と"愛"を知ることが大事なのかなと思ってきてる。可愛さって、見目そのものの美しさと、感情による細かな仕草や行動に分けることができると思う。前者は天性のものをベースに化粧とか服とか装飾品とかアーティフィシャルなものが加えられるものだけど、後者は心が表出されるもので、それって人が持ってる誇りとか愛が直接反映されるものじゃないですか。だからそれを彼女の色々な言葉だったり行動だったりとかから感じ取って、でもそれを個別のものとして散逸させずに、根元にあるものを理解できるようにしたいなと思った。そしたら"可愛い"に近づけるんじゃないかって思ったので。
そしてこの作品は、この作品がある理由が誇りある佐倉綾音の人への愛そのもので、
「私の人生の大切なものは、全てこの本の中に」
っていうのがめちゃくちゃ伝わってきた。
だってここには彼女がわざわざ手書きのメッセージで、声にお芝居に命をかける彼女の本質がこの一冊で変わることはないこと、カメラが苦手な彼女が劣等感を脱ぎ去って日々生きている姿を大切な人たちに残してみようかなと思ったこと、が書いてあるのだから。
最後に話がずれたけど。こんな感じのことを思った。おしまい。
好きな田村ゆかりさんの20曲 2017
前にメモに書いてたのだがなくしてしまったので改めて考えてみた。これまでの気持ちだから2017である。
去年の1月にゆかりんファンの人と話をしたのを思い出している。彼とは名古屋駅で初めて会った直後に東京まで新幹線に一緒に乗って帰るというよくわからないシチュエーションで色々話をした。
ぼくはゆかりんファンとほとんど話したことはないのだが(それは今も同じ)とても面白い経験をしたのを覚えている。会話の中で単語を出すと彼は文脈からそれが何の話かを察してくれて説明せずとも場面を共有できて話したい内容を続けることができた。初めて会ったのにこういうこともあるんだなと思った。
その時に「代々木のライブを最後にしたくない。あれが最後は嫌だ。どんな形でもいいから次がどんな内容でもいいからもう一回ライブをしてほしい」と切実に彼が話していた。当時は彼女がまたいつ歌うのか全然わからなかったし、ぼくはその意見に完全に同意していた。2015/6/28が最後になるのだけは嫌だった。
あれから1年が経ってそんな話も笑い話にできるようになった。でもあの時の気持ちは忘れてはいけないと思ってる。これから先もこの20曲に新しい歌が入ったり更新されたりすることを期待して、2018年もやっていきたいと思う。
- Fortune of Love
- 不可触な愛
- 恋せよ女の子
- 君をつれて
- Cursed Lily
- 童話迷宮
- YOURS EVER
- Melody
- 虹色バルーン
- mon chéri
- 100 CARAT HEART
- Cherry Kiss
- Super Special Smiling Shy Girl
- 神聖炉
- レゾンデートルの鍵
- Endless Story
- W:Wonder tale
- エキセントリック・ラヴァー
- I DO 愛
- 雨のパンセ
2017年の振り返り
ちゃんとすると面倒なのでイベントでよく顔を見た人を10人くらい挙げて振り返ってみる。
本渡楓
2017年は1月のf*fの衝撃で始まった。服が面白い。トークが好き。先輩にも物怖じしないトークに、カメラサービスも抜け目ない。小悪魔的な可愛いを見せてくるし、トークの反応速度が半端なく早くてウィットに富んだ返しがバンバン出てくるのでびっくり箱のようで楽しい。そんな彼女でも故郷に錦を飾る!のイベントで心が折れそうになったエピソードを話してて「しっかりするのよ、楓」(めちゃくちゃうろ覚え)みたいなこと言ってるのが可愛かった。
雨宮天
顔が好き。一番好きかもしれない。すみぺは角度によるんだけど天ちゃんはどこから見ても完璧なんだよな。破顔すると丸っこくなるけどそれはそれで愛くるしくてずるい。とにかく喋る人で単独イベントだとずっと喋ってる気がする。すみぺによく行くからすみぺよく喋るなーとは思ってたけどこの人はそれ以上に早口でまくしたてる感じ。ブログの印象がそのままの人だった。すみぺのことばっか書いてるけど二人でなんかしてほしい。日本酒飲みながら雑談してくれ。12月のライブは本当に想像以上で考えを改めさせられたのでちゃんと演技を見ようと思った。このすばが好きとか言ってる場合ではない。そういえば今年TrySail一回しか行ってないな。来年はどうだろ。
大西沙織
少し気になる人がよく見かけるうちに結構気になる人へ。演技が好き。低くてどちらかといえば目立たない声だけど落ち着いてて綺麗でよく通るし可愛さもあって魅力的。ヴィーネちゃん可愛い。でもクロプラとか普通に可愛い演技もできるよね!(アニメを観てないから観たアニメの話しかできない) トークは勇気がある人だなっていつも思う。初接近のときは雑に来るのかと思ってたが丁寧対応で好感度上がってしまった。セブンのナレーションが癒しなので会社での休憩時間はもっぱらセブンに行ってるこの頃。
村川梨衣
自分の中で歌も演技もone of the bestな声優さん。あまり言いたいこともなく、可能な限り真剣に見ようくらいしかない。この人はしばらく先まで見続けることを確信してるので。あと彼女のトークは知性そのものなのでそれはもっと解するようにしたい。
佐倉綾音
定期的に彼女のイベント後の挨拶を見たくなるここ数年。あの低い声がダメだったのだがFGOの武蔵でちょっと認識を改めつつある。印象でしか物が言えないのだがなんか良かった。彼女はまだまだ若い人なのだった。これからの成長を楽しみにしています。あとぼくはいつまでもあやねるりえしょんコンビ至上主義者だからね (この並びは偶然です)
小澤亜李
あの失礼トークがいいよね、愛があって。もちろん美術部からのニワカですがああいうヒロイン演技もっと観たいな。カラオケMAXの恋せよ女の子の振り付けが完璧で好き過ぎた。これ今日の接近で話せばよかったなとさっき思いました…(行ってない)
西明日香
彼女についてぼくが言えることはもう何もありません。
木戸衣吹
バーターではない(超失礼) おにあいファンとしてはアニイチとかBDイベとかでたくさん話が出てきてよかった。アニイチの選曲は反則。あと最前の秋子チェゲバラシャツオタクは強すぎる。彼女はイベントとかで自分の感情を伝えるのが苦手そうだなと見てたけど、沖縄でのFCイベのオタクのアンケート読むので出た木戸衣吹さん好きですという言葉に対する反応を見て、ファンのことが大好きなお調子者なんだなとそれまでの中で一番強く思えたので見れてよかった。ていうか今出た二人のオタク同一人物では。銀河鉄道の夜、プリモ・ピアット、素晴らしかった。彼女の演技は真っ直ぐでそれぞれのキャラクターの感情が綺麗に伝わってくるなと思う。舞台もどんどん出てほしい。別に言葉で伝える必要はないんだよ演技がよければ。これからどんな演者になるのか楽しみ。
上坂すみれ
安定の彼女。彼女は話の趣味も歌も演技もぴったりじゃなくて絶妙にぼくに合わないのが長続きしてる理由だと思う。でもトークがすごく好きっていうのはある。ラジオは…。ぼくが暇なときに遊び行ってるのは割とマジ。彼女もそういうスタンスを望んでるのあると思う。彼女は不特定多数の"同志"がとても好きなんですよ。接近のときとかぼくから帰ろうとするとなんかどうでもいい雑談続けようとするもん。話したいんだろうなって思う。クローズドのときのトークは割と全部行きたい。無心で笑える。オススメはタワレコ渋谷CUTUP STUDIOのときのすみぺ。めっちゃ喋るしハズレなし感がある。あとたまにとてもウエスト絞った服着てるときは本当に色々凄い。前で良かったって心底思う。ていうかご存知人気声優だけど割と前行けるよね。エリイちゃんとか全然前行けないんだけど(理由を深く考えたりはしない) まあ外れるときは外れるけどね。
さっきはああ書いたけど歌も演技も著しく上達していて、この頃思うのは声優は歌も演技も上手くなくていいんだ、上手くなるから。じゃあ何がいるの?というのを考えている。劇場版艦これの吹雪良かったよね。それと彼女の歌ってるときの表情は素晴らしく色っぽい。演ずる人であることを強く感じる。あと文化的な案件とか変わった案件あるととりあえず彼女、みたいなポジションは本当に強い。しかも本人そんなに能動的でもないのが余計にブルーオーシャン感ある。というか誰か対抗馬出てこいよ。高学歴声優それなりにいるでしょ。
今年一番好きだったシーンは奈央ちゃんとの学祭で挙手したオタクを選ぶ時のこのシーン「君!そう!今私と目が合っている貴方!」
藤田茜
2016年8月の一目惚れは正しかったと証明された一年だった。
自分の出た作品について客目線で熱く語ってくれるの良いよね。あとエロい話ちょくちょく入れてくるのなんなんだって感じ。でもやっぱりオタクと遊んでるときの彼女が一番魅力的かもしれない。小樽エロマンガ公録が初の一人イベントだったわけだけど、参加したイベントの中で一番楽しかった。あの客に対してそれなりに話したことあるクラスメイトに話しかける感はなんなんだろう?(褒めてる) 演者と一緒のときの方がよそよそしさあるまである。そんな姿が魅力的でありつつもまだまだわからないことたくさんあります。知りたいです。来年以降でなんらかの一人ラジオやってほしいなあ。
彼女の声に惚れた者としては、来年以降もそのウィスパーボイスで年1くらいは主役を奪ってほしい。とろけさせてほしい。まだまだ若手だと思うから応援したい。あとぼくと話すときは基本盛り上がらないんだけどたまにテンション上がるのすごい好き。優しい人です。
山崎エリイ
ぼくは人間を信じます。彼女が在ることを信じます。彼女が良き人生を送れるよう少しでも何かできればなと思う。
長くなってしまった…
薄く広くをやめたくなってきた。来年は真剣にやりたい(毎年思ってる)
雨宮天ライブ2017 “Aggressive SKY” in Nakano day 2
行ってきた。
先日の名古屋公演がとても良くてまた観たいと思ってたのにだらだらして結局チケットを手に入れたのは当日朝。でもとにかく月灯りからirodoriまでが観たかった。中野1日目のセトリを見て名古屋から全く変わってないとのことなのでたぶん2日目も変わらないのだろうと思いつつ、High Free Spiritsくらいはadrenaline!!!に変わったりするのかなと思ってた。そういえばここに来たのはevery♥ing!以来1か月ぶり、席に着いたら1階20列くらいで、席も同じようなとこだった。
雨宮さんは歌によって声が変わる、歌い方も変わる。かっこいい歌は多いけどかわいい歌も歌える。バラードも綺麗だ。そういえばこれは2ndワンマンライブなのだったと思うほど、色々な歌い方ができる人だなと思う。昔彼女が歌っているのを初めて観たときの粗削りなSkyreachの記憶はまだ残っているのだけど、そろそろ、その印象も消えてしまいそう。
MCの中で彼女にとって歌はそれぞれの歌の主人公になりきることだ、と話していた。去年末の雨宮天のMusic Rainbow 04は彼女がトークする合間に、これまで演じてきたキャラソンを歌うというもので、役者の経験が反映されているイベントだった。そしてそれは彼女自身の歌にも反映されているのだなと思った。
以下ライブの雑感。
1曲目のVelvet Raysは名古屋ではなんとなく入り込めずにぼんやり聴いていて、今度はちゃんとと思っていたけど、やっぱりぼんやり聴いていた。この歌って曲調から荘厳さすら感じる物語の歌だけど、どうもそういう物語の色が強いとぼくは少し距離を置いてしまうみたいだ。セトリの中盤とかにあればまた気持ちが変わる気がする。
でも結局GLAMOROUS SKYを歌うまではあまり入り込めていなかったのは名古屋と同じ印象で、たぶんこれはぼく個人の問題な気がした。
夢空はライブが音源を完全に凌駕してるのでライブでしか聴きたくない。彼女が培ってきたヒロインボイスが聴ける、今はまだ数少ない曲なのでこれからも聴ける機会では大切に聴いていきたい。
Glitterは後から思い返すとMVPだなと思った。盛り上がりづらいカップリングらしい曲だけど、変わった音程を綺麗に力強く歌い上げるのは聴いてて気持ちよかった。トゥルトゥルトゥルでの彼女のテンポの取り方が好き。
GLAMOROUS SKYは昔よく聴いていたから一番自分にとって身近な歌だった。原曲よりテンポを速めたと言っていて、後述のコネクトといい自分の世界を作るために原曲を変えるというのはありそうであんまりやる人いないし、良いなって思った。ぼくにとってスタンドマイクには魔力があって、歌い手が大樹になったようで好きだ。だから彼女のそんな姿が観れて良かった。(またSkyreachでもやってほしいなあ…)
月灯り~コネクト~羽根輪舞~irodoriは傑作だ。正直なところ名古屋で観たこれが観たくてまた来たと言ってもいい。みんな、声優の歌は座って聴こう。
この4つは静かな曲なのもあってライティングが演出で前面に出ていた。曲間に光で舞台を見えなくして、歌い始めにソファに寝転がってる雨宮天が現れたシーンは綺麗だった。衣装も少しずつ変わっていてワンポイント変わってるだけなのにirodoriだ!ってなった。(コネクトの前に着たやつは意味はわからなかった…) コネクトは大胆なジャズアレンジ。羽根輪舞ではダンサーと花や帽子をやりとりしたり。irodoriではダンサーを後ろに従えて、赤のライティング、そして最後の青色が綺麗だった。舞台装置、ダンサー、そして雨宮天。どれが無くても物足りなくなる作りこまれた場面だった。(そういえば舞台下手にあったアレどういう意味だったんだろう?)
名古屋ではここに驚くばかりで冷静に見れなかったから、また観ることができてよかった。
「みなさんのために歌います」と歌ったAfter the Tears。MCの内容も相まって "涙のあとに 咲いた花は 決して枯れない想い" っていい歌詞だなと思った。
ASH、Marvelous sceneはしゅきしゅき~♡なので隣の人に怒られないようにがんばった。楽しかった。Eternalはまだ楽しみ方がわからない。
アンコール初めのチョ・イ・スは卑怯。名古屋で隣の知らないキッズたちと「あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~」って言いながらイントロで跳びはねたのを思い出しつつ、中野も楽しかった。(距離は遠いけど)指差しぐるぐるゼロズレだったし良い今年ラストライブになった。そういえば去年末の雨宮天のMusic Rainbow 04はなぜか0列(2列目センター)でチョ・イ・スに撃ち抜かれたので、また来年も撃ち抜かれたいと思ってしまった。
Fleeting Dream、振りコピしたくないんだけど、どうかな?(歌が聴きたい)(やってもいいけど)(振りコピはチョ・イ・スだけが好き) あと名古屋でのこの曲の2番歌詞飛びの「ららら~♪」をまたどこかで聴きたい(失礼)
Silent Swordはサビを楽しむ方法を模索したい。ただここにきても全く声量が衰えないのは素直に驚いた。
ダブルアンコールですぐに出てきたそらちゃん。選んだのはRAINBOW。これはワイパーからみんなで振りコピをする曲で、この曲を歌うときはみんなと一緒に振りコピできて楽しい!っていう彼女の気持ちが満面の笑みから伝わってくる。確かTrysailではこういうのいっぱいあるよね(この頃行ってないので忘れた…)。彼女の曲はこういうのは少ないから楽しいのだろう。
あと声優が泣くの情報量が多いし好きだけど、あまり言語化しない方がいいかもしれないと思った。
来年の目標は「楽しむ」と言っていた彼女。あの4曲は楽しみながら作ったのだろうし、あの4曲を超えるようなものを来年も観れるといいな。
ぼくの中で声優って25歳で何か一つ良い仕事を見せてくれて、30歳で大きな仕事をするというのがあって。もちろんみんなデビューの時期は違うし個人差はあるのだけど、だいたいそう見てる。
だから今回のライブを観て彼女が1番目のハードルは越えてくれたと思えたし、これから先もっともっと楽しみだなって思った。まる。
セットリスト
- Valvet Rays
- Absolute Blue
- 夢空
- Glitter
- RAINBOW
- GLOMOROUS SKY (中島美嘉)
- 熱情のスペクトラム (いきものがかり)
- High Free Spirits (Trysail)
- 月灯り
- コネクト (ClariS ジャズアレンジ)
- 羽根輪舞
- irodori
- After the Tears
- Skyreach
- ASH
- Marvelous scene
- Eternal
(アンコール)
- チョ・イ・ス
- Fleeting Dream
- Silent Sword
(ダブルアンコール)
- RAINBOW
声優プリンセス 2018/1月号
三森すずこ
自分の中での得意分野としては、ダンス→歌→お芝居っていう順位なんですよ。私の中では。
努力が報われる前者2つに比べるとぴったり正解が無い後者は難しいとのこと。彼女を見て一番に凄みを感じるのはダンスだけど、彼女のライブってこれら3つの総合芸術という感じだから、客観的に自分を見れてるしまだまだ伸びしろがあるのかな。特に3番目は悪いとは全然思わないけど、まだまだやれることはたくさんあるんだろうなって。1番目は年齢が気になってはくるけど水樹奈々を継ぐフィジカルモンスター感はあるので、全然大丈夫だろう。
――余談かもしれないんですけれども、今までで一番極めたものってなんですか?
やっぱりバレエかな。
ダンスの中にバレエチックな印象が随所にあって、そこに独特の品を感じてしまうのがみもりんのダンスだなっていつも思う。ザキヤマちゃん然り、そろそろバレエの質を理解する必要性があるのかなあ。
ライブでこういうことをやりたいなっていうのもすごく湧いてきているし。だから派手に5周年を祝いたいなと思っています。
2018年も声優だからこうみたいな型にははまらず。もっともっと楽しく、新しく、色々挑戦していきたいなと思うので、元気よく私についてきてもらえたらいいなと思います。
2018年ただただ楽しみな言葉が聞けた。ライブ、次は何回か行きたい。
藤田茜
P48~50のかわいさにびっくり。この人は見るタイミングによって印象が大きく変わるけど、おめかししてるときはぼくが思ってる通りにきちんとかわいいって褒めてあげないとなと、一年を振り返ってみて思った。
声優である以上、演じたキャラクターと役者自身のイメージを重ねてもらえるのは、役者冥利に尽きると言いますか、そうなるべきだとは思います。
これって人それぞれだと思うけど、そういう考え方なのは知らなかった。
ナナシスでは荒木レナを意識せず、アイマスでは水本ゆかりになりきるという話、単にオーダーがそうだからというのがまずあるのだろうけど、意見を聞きながらキャラクターとパーソナルの使い分けや融合を試行錯誤してるのは、面白いなと思った。
…はいはい、来年は行ってきちんと観させて頂きますよ。
"また、一人ラジオ番組をやりたいなぁ"という目標が生まれました。
彼女は、彼女がいてリスナーが目の前にいて、というのが一番力が出せてる気がするけど、冠番組を手に入れて、まったりとつかずはなれず時にオタクっぽく早口になったり時にだらだらと趣味の話したり、なんてしてくれたら楽しいだろうな。
山崎エリイ
20歳だけどコーヒーは飲めないし車の運転もまだしていないエリイちゃん。
ワインカラーのような赤い色で、絞りのものです。
合わせなくても、個々それぞれが自分のカラーを持ち寄るのもユニットの魅力なのかなって。
ファンの方の笑顔を見ると"何も怖いものはない!"という気持ちになれるんです。
ソロ楽曲は自分の意志で曲のイメージをガラっと変えることができるのが魅力かなと思っていて。
参考にします。
私、おとぎ話が大好きなんです。現実的な歌詞や雰囲気のものよりは、作品だからこそできるファンタジーな世界観のある作詞やパフォーマンスに挑戦していきたいです。
!?嬉しいお言葉だ。宿題になっている彼女の暗さの話、一つの糸口はここらへんにあるのかなと思ってる。
彼女は甘いスイートな癒される落ち着くコンサートがしたい、と言いながらcakes in the box みたいな爆弾を落としてくるのは、どういう意味なのか。彼女がそれに無自覚なだけなのか、それを含めて理解していてのことなのか、とか色々疑問は尽きない。
来年はもう少し近づけるようになりたい。
作詞家が語るイベントに行ってきた
よくわかんないけどとりあえず松井五郎さんが出てるので行ってみた。
松井五郎さんといえば、田村ゆかり楽曲の作詞が40曲くらいあって、ぼくの好きな曲を挙げるだけでも "レゾンデートルの鍵" "Gratitude" "Endless Story" "I DO 愛" "ひとりあやとり" "雨のパンセ" "Luv Fanatic" とキリがない。
話の中で35年で3000曲作詞してるなんて話が出てすげーと思ったけど、今思い返すとその中の50分の1くらい(サバ読み)は田村ゆかり楽曲なんじゃんと思った。
お二方の代表曲は80年代とかが中心で全然わからないかと思いきや、ぼくなんかでも知ってるような名前もチラホラ出てきて、やべーすげー人たちなんじゃんってなった。
そんなわけで面白いと思った話を箇条書きで書いておく。
- 松「売野さんはタイトルの輪郭の強さがある。本のタイトルのような。タイトルだけでどんな曲かが想像できる」売「タイトルは先に作る。無いと歌詞が書けない。たまにアルバム作成中に良いタイトルが思いつくと、それは他の人のシングル用にとっておいたりする(笑)」
- 売「自分の作り方ではタイトルは世界観の象徴的なものではない。まずタイトルが思いつく。そのタイトルが好きだからそこから発想を広げていく」
- 松「自分は元々アマチュアで音楽をやっていたのもあって、言葉の文面もあるけど、口にした時の気持ちよさは気にしている」「いい歌詞でも曲と合う音数でないとはめられない。7つの音で5つの言葉になったりしたら無理で、そういう巡り合わせの縁みたいなものは感じている」
- 売「タイトルは歌詞に使うけど、うまく当てはめるのは難しい。でも良いタイトルは不思議と合う場所がある」
- 松「(坂本冬美の)"また君に恋してる" の『た』は日本語としては少し不自然で造語チックになっている。本来は『まだ君に恋してる』の方が自然。ただ『だ』は濁点が入って否定的な意味にもなる。だからあえて『また』にしている」
- 売「曲先と詞先だと曲先の方が多い」
- 松「自分はシンガーソングライターと一緒に作り上げていくことが多かった。売野さんはそうではなく作詞家として別の立場で作っているように見える。そういう意識はあるか」売「自分はシンガーソングライターと一緒は最初の方だけだった。でもオートマチックになりすぎてはダメとは思っている。アイデアを持っている人はたくさんいて、そういう人に救われたことはたくさんある」
- 松「自分の中で作詞家になろうという明確なシフトはあったか」売「流れでなってた。そもそも自分の人生はアミダ方式だったので(笑)」松「作詞家って曲があってのものだし、人との出会いが本当に大切。自分も作詞家になろうという気はなくて需要に答えてたらこうなってた。でも言葉は好きですね」売「それはそう」
- 松「(東京パフォーマンスドールの)『キスは少年を浪費する』これ売野さん好きでしょ」売「大好き(笑)」松「これで同じ技で太刀打ちしてもダメだと思った。やっぱりヒット曲の真似はダメで自分なりのオリジナリティは持たないといけない。この頃はデジタル化が進んでマーケティングが曲を作っている印象がある。誰もがやって売れることをみんながやってる感じ」
- 松「詞に出てくる場所は本当にある?」売「全くの嘘ではない」松「自分の体験したことないことは?自分は体験したことなくて後付けは結構ある。だから打ち合わせのときに自分の知ってる方向に誘導したりとかはある(笑)」売「例えば海の歌詞を書いて、海を知っていないとこういう風には書けないというのはある。知らないとどうしてもパースが狂ってしまう」
- 松「8割方打ち合わせで世界観が決まってないと、良いのができない気はする」
- 松「バンドの作詞をしていて例えば売れてくるとどうしても色々問題が出てきたりする。そういう時は少し距離を置く?それとも入っていく?作詞家としてどれだけパーソナルなとこまで入っていく?自分は距離を置く」売「自分も離れる。そもそも人が寄ってこない(笑)」
- 松「例えば世相として(戦争とか)求められる曲があって、でも2つのロックバンドで同じ歌詞を歌わせるわけにもいかない。自分はそういうときはそれぞれの側に立つというよりはカウンセリング的に対話をして良さを引き出して歌詞を作っていく感じ」
- 松「近頃のシンガーソングライターは気になる?」売「音楽は聴いてるけど気にならない。みんな同じ言葉を使ってるように聞こえる。…言葉は悪いが貧困だなと思う」松「自分も比喩的表現が少ないと感じる。日記的、エッセイ的だなと。作詞家と比べると一音のこだわりが違う。曲が書けて長さを調整できる分、だらだら書いてるように思える」売「切実な思いがあるんだろうけど…正直どうでもいい。作詞というのは言葉と言葉のぶつかり合い。poerty、この有無が命。詩人の血というか」
- 松「自分は一曲の中で"本当のこと"を一行くらいは書きたいと思っている。比喩表現、情景描写は技術で、練習すれば書ける。『このことを知ってる人だな』ということを書きたい。なるほど思える一行。そういう本当のことって書くのは勇気がいることだし、常に自分に問いかけ続けていることだから、書くのは難しいけど」
- 松「同じものでも場所が違うと意味が違う。例えば包丁が台所にあっても普通のことだけど、ベッドにあると全然別の意味になる。そんな感じにシンプルな言葉をどう見せるかが技術だと思う」
(テレビ関係の人の質問の回答。内容は忘れた…)
- 松「デジタルの時代、どこが着地点でいつがその人のピークなのかとかは考える。例えば震災前後で色々なことの意味が全然違う。いつその人がどう映るのか。正直な話、芸能は今すぐ歌わないといけないものもあるけど、その先にあるかもしれないチャンスを見据えることは重要だと思う。例えば玉置浩二とか、色々あったけど今はオーケストラをバックに歌ってる(笑)」
- 松「一つの業界の中にいると考え方が周りと似通ってくる。その中心にいながらもアバンギャルドであってほしい」
(上と同じ人。上智の英文科出身のリリックへの影響について)
- 売「自分はカタカナ英語は好き。名詞主義で松井さんと比べても名詞が多い。はい、ここまで(笑)」
2017年よく聴いてた気がする10曲
振り返るとやっぱりいつも通り雑な1年だった。